

入社して、まず最初に覚えるのが、この技術試写業務です。技術試写は、NHKで放送できるフォーマットになっているかを技術的にチェックする業務です。全編を通して試写するので、NHKの様々な番組を見ることができます。アニメ番組や歌番組もあれば、ドキュメンタリーや自然番組、教育番組など、様々な番組を試写します。
元々テレビを見ることが大好きな私にとっては、願ってもない仕事でしたが、番組内容に注視するというよりは、映像・音声の品質チェックやレベルの監視など、茶の間で見る時とは気にするポイントが異なります。また、技術試写が放送前の最後の関門でもあるため、ここで見逃したものはそのまま放送されてしまいます。そのため、常に疑いの目をもって、丁寧に作業していくことが重要です。私たちは、この技術試写業務を通して、番組制作フローや局内のルール、映像に対する知識を学び、他の様々な業務に役立てていくのです。

ニュースの現場には独特の緊張感があります。新人の頃の私は、ニュース編集の現場でこの緊張感と闘っていました。ニュース映像の編集は、スピードが命です。放送30秒前!編集済のテープを持って廊下を走ったのも一度や二度ではありません。そんな中、度胸だけはついたと思います。そして何よりも、無事にやり遂げた時の達成感を経験することができました。
そんな私も今では、ニューススタジオで、音声とカメラを担当しています。音声業務では、マイクやスピーカーの入念なセッティングから始まり、本番中のマイク、中継、VTRなど、送出する音声の管理と調整を、音声卓で行います。カメラ業務では、放送前の打合せで台本のカット割りを決め、放送中はその台本に添ったカメラ操作を行います。
生放送では、自分の行ったオペレーションがそのまま放送に反映されます。確実なオペレーションと、突発的な障害への的確な対応が求められます。大変な緊張感の中での業務となりますが、ニュース編集の仕事で培った度胸で乗り切っています。そして、無事に放送を終えた時の達成感は、今でも新鮮で格別なものです。ニュース番組の使命は、刻々と変化する国内外の情勢を、視聴者へ速やかに確実に伝えることです。これからも技術を磨き、確実な放送を届けられるようがんばっていきます。

私の担当している業務は、衛星放送での送出業務です。業務内容は、衛星放送で放送している、国内および海外ニュースのキャスターマイク、中継先、ニュース素材など、放送に出ている全ての音声の管理・送出やカメラ業務も担当しています。私が主に担当している音声業務は、ニュース制作側の意図する音を出さなければなりません。機器障害や人為的ミスにより違った音を出すと、放送事故につながってしまいます。
また、報道という生放送の現場は、本番直前まで準備に追われることも多々あります。国内外で災害や事件などが発生すると、特別番組が組まれたりすることもあるので、毎回が緊張の連続です。その緊迫した状況下で、自分の担当したニュースが放送に出て、そのニュースを視聴者が見ていると思うと、仕事の重大性や使命感に燃えます。
私は2009年に息子が産まれました。報道という現場は、24時間体制のため深夜や早朝の対応もあり、勤務形態は様々なのが実情ですが、育児は妻にまかせきりというわけではありません。宿泊勤務では、夕方に出勤し翌日の午前中に業務が終了して二日分の出勤となります。帰宅後は育児に参加する時間も十分に取れ、仕事も家庭も充実しています。

皆さんにとって、番組の素材映像と聞いて思い浮かぶ入手方法は何ですか?スタジオ収録?ロケーション撮影?よく目にするのは、こう言った方法かもしれません。でも、その他にも、実は「衛星やネットワークを介して素材を送ってもらう」という方法もあるのです!主にニュースやスポーツの中継等で使用され、これを「伝送」と呼びます。伝送を利用すると、海外など遠隔地からリアルタイムで素材の入手が可能になるのです。私が携わっている回線センターでは、この伝送の確認や調整、トラブル対応を主に行っています。
ニュース中継やスポーツ中継などは、安定した放送を迅速に届ける必要があります。しかし、伝送は天候など様々な条件がクリアされないと安定した品質を得る事ができません。
その為、回線センターでは世界各地の受信状況や品質をチェックし、より良い受信状況にする為の対応を行います。また、海外からの伝送素材を国内の放送規格に合わせるための調整も行います。
放送局内に伝送されてくる全ての映像の入口にあたるセクションであることから、責任が非常に重く、やりがいのある業務です。また、無事に生放送を乗り切った時には、それまでの張り詰めた空気から解放され、安堵感や達成感もひとしおです。

VE(ビデオエンジニア)は、撮影現場でのシステム構築と映像管理の責任者です。スタジオ収録や中継現場でのシステム構築や、色合いや明るさを決める映像管理を担当します。また、映像機器のトラブル対応など幅広い知識と経験が必要とされます。
また、バーチャルスタジオとの合成のため、実写映像の調整も行います。人物の自然な色味を保ったまま、ヌケの良い映像に追い込んでいくことがとても難しく、本当に試行錯誤の連続です。考えすぎて、そもそも人の肌色ってどんな色だ?と分からなくなってしまうこともありました。照明さんや美術さんと連携して制作を行いますが、まだまだ未熟な私を皆さんがフォローしてくださいます。しかしそれでもうまくいかず、日々反省です。
私は、「お疲れさまでした」という言葉が好きです。疲れも心地よく感じる言葉です。私は今、VEとして映像制作の現場で勉強の毎日です。これからも、一人前のVEになれるよう努力し、気持ちの良い「お疲れさまでした」を言えるようがんばります!

最近のテレビ放送では、画像処理を駆使したバーチャルCGを利用する番組制作が多くなり、主にニュースや天気予報において、視聴者に分かりやすく情報を伝える映像表現としてよく見られるようになりました。
私の担当している業務は、屋外中継におけるバーチャルCG合成をメインとしています。例として挙げると、ゴルフやアメフトのヤード表示などで、皆さんもよく目にすると思います。現場では、仮想のCGを現実と合わせ込む調整に苦労することも度々ですが、生放送ならではの張り詰めた緊張感の中で、一瞬一瞬の画作りの面白さと、その映像で興奮と感動を伝えられた時の達成感に仕事のやりがいを感じています。
経済不況のせいでしょうか、最近「仕事にやりがいは感じるが充実感が得られない人が多い」とメディアで取り上げられているのを見ました。私は入社20年目になりますが、毎回違う現場で刺激もあり、技術の進歩に合わせて業務にあたっています。日々勉強ではありますが、自身の技術力向上にも繋がり、とても充実感があります。更に生活面でも結婚をし、新しく家族が出来たことによって責任感も大きくなりましたが、それが仕事に対して大きな励みになっています。

放送のほの字も知らずにこの業界に飛び込んでから、丸11年が経ちました。その間、アナログからデジタルへ、SD(標準放送)からHD(ハイビジョン放送)へ、リニアからノンリニアへと、放送の世界では大きな変化が矢継ぎ早に訪れてきました。
そんな日進月歩の放送技術の現場に身を置いて、私が今日まで続けることができたのには理由があります。それは、キャリアに即した勉強会のカリキュラムで知識を積み、その知識を豊富な現場経験で確かな技術力へと磨きあげた先輩方からの強力なサポートがあるからです。
『まずは実践、やってみる』。
その後で親身に時には厳しく指導をして下さる先輩方を目標に、私も努力してきました。
放送の世界では放送と通信の融合という変化も顕著になっています。私はデジタルサイネージ(電子広告)の運用業務を担当していますが、IP活用の推進とともに運用先の拡大、裸眼3Dやマルチメディア放送への展開も見込まれています。
私も、この分野に携われるからこそ得られる知識や経験を社内にフィードバックしていきますので、ともに学びスムックを盛り上げていきましょう!