VEとしてまだ駆け出しの自分に声がかかるとは…2ヶ月家を空けて大丈夫か?そもそも英語喋れない、4K機材触った事無い、などなど職務を全う出来るのか不安しかありませんでした。
その反面、この業務を経験することは間違いなく、
自分の成長に繫がると確信していました!そして何より「楽しそう」でした!
自称「SMCC東南アジア、アフリカロケ担当」の奮闘記をご覧下さい。











今から5年程前。スタジオ業務に就いて1年ほど経過し、
やっと業務に慣れてきたと思っていた新人VEに突然、「海外ロケ」の話が持ちかけられた。
当時の放送業界は、映像の4K化に向けて動き出した頃。
まだ4K海外ロケの実績もそれ程多くなく、
担当されてきた方と言えば知識と経験を兼ね備えたベテランの方達ばかり。
そんな中、VEとして経験のない彼に待ち受けていているのは?
今回のロケは初めての海外ロケ、アフリカの数か国を回ります。幻の動物たちを探しにいざロケへ出発します。
出発前の準備から、目的地へ到着するまでをお見せします!
機材だけでも覚える事が多くて、海外ロケにあたっての手続きとか、本当にやるべき事が山積みで、機材も集めてみれば山積みで。撮影機材だけで総重量400kg。4K撮影になって機材量が大幅に増えました。
取材国によっては、予防接種が必須だったりするので病院に行ったり、ロケって出発前から大変なんですよ。
機内でコーヒーお願いしてコーラが出てきてもめげない!最新映画を見て気分を高め、これから素晴らしい経験が待っていると心躍らせてるうちに現地到着です!トランクが全て揃っていて一安心。この後、宿に移動して機材のチェックです。
はい、宿に到着!数ある宿泊施設の中でも、印象に残っている宿泊施設の一つです。テントの中にはフカフカベットが完備。ここに二名で泊まります。
印象に残っているのがお風呂。近くに流れている川がお風呂代わり。いわゆる、日本の銭湯の大自然版で、お湯が水になったって事ですね。スタッフみんな大騒ぎしながら入って、気持ちよかったな~。
さあ、いよいよロケ開始です。
今回のロケの撮影対象は「動物」です。
日本では見れない動物とその生態を撮影すべく、世界各地を訪れている訳です。
動物を追って、毎日ジャングルの中へ
時には高い場所に登ったり
船で水上を移動することも
時には目的の動物とは違いますが、可愛い動物と出会うこともありました。
スタッフのみんなでたくさん歩き回った結果、目的の動物たちに出会うことができました。
実際に撮影した写真はお見せできず、残念ですが、
探し求めた動物たちは、そのどれもが本当に素晴らしかったです!
スタッフ全員の努力が実り、ここでしか見ることの出来ない貴重な映像の数々の撮影に成功!良かった良かった……で終わらないんです。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、今のカメラの記録媒体はメモリーカード等が主流となっています。このメモリーカードに記録されている貴重なデータのバックアップデータを作ることで、撮影映像を確実に日本へ持ち帰る事が出来るのです。という訳で、宿に戻ってからの一仕事。バックアップ作業も終わり、次の撮影準備に取り掛かるぞ~!
というように、どこに居るのか分からない動物たちを追いかけて、約2ヶ月間のロケを続けていく事になります。
「苦労は買ってでもしろ」とよく言われます。
海外ロケが苦労と言っているのではなく、
買っても出来ない非常に貴重な「経験」を積ませて頂き、
また、多くの素晴らしいスタッフとの信頼関係を築けた事が本当に自信となりました。
皆様、本当に有難うございました。
今では、国内、海外と多くの現場に行かせてもらっています。
コンクリートジャングルの生活から、本物のジャングル生活へ。
毎日こんなに歩かないでしょっていうくらい歩きまわってお腹ペコペコ。
そこで、現地のご飯をちょこっとご紹介。
お芋が主食。上の黄色い物はバナナ。甘くはなく、お芋のような食感でした。
近くの池で釣れたお魚。骨が多いですが白身魚でクセもなく美味しかったです。
毎日、おいしいご飯を作っていただきました!